ビルドアップって何?

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ビルドアップって何??

ビルドアップとは?

【健康毛でのビルドアップ】

※健康毛でのビルドアップなら、洗浄力の強いシャンプーで数回洗えばほとんどの場合解決します。

IMG_7296【動画】

「ビルドアップ」とは、髪に残留した油分や不純物が重なり合い、積み重なる状態を指します。この状態が続くと、髪の手触りや質感が悪化し、トリートメントや薬剤の浸透を妨げる原因になります。

市販のシャンプーや天然系オイルに潜むリスク

市販のシャンプー・リンスには、残留しやすい油分が含まれている場合が多くあります。特に「しっとり系」や「くせ毛用」などの製品では、その傾向がさらに強いことがあります。これらは一見髪に良さそうなイメージがありますが、実際には髪に油分が残留しやすく、毎日少しずつ蓄積されてしまいます。

さらに、天然系オイルも注意が必要です。昨今のオーガニックブームに乗り、「天然」「オーガニック」といった言葉が広がる中で、これらの製品が流行しています。しかし、これらのオイルも髪に残留しやすく、結果的にビルドアップを引き起こす要因となっています。

例えば、食器にこびりついた油汚れをイメージしてみてください。普通の水だけでは落ちず、JOYのような洗剤が必要ですよね?髪の場合、そこまで強力な洗浄力の製品は使えません。そのため、油分が髪に残りやすくなり、これが「ビルドアップ」の始まりとなるのです。

なぜそのようなことが起きてしまうのか?

市販の製品が髪に残留しやすい理由には、いくつかの背景があります。

1. 価格帯と成分選定の問題
市販のシャンプーやリンスは、価格帯が抑えられた製品が多く、その中で「良い使用感」を追求しようとすると、質感に特化した処方が選ばれることが多いのです。例えば、アミノ酸系の穏やかな洗浄成分はコストが高くなるため、なかなか採用されにくいのが現状です。その代わりに、洗浄力がやや強めの成分を使用せざるを得ないことがありますが、これだけでは髪の質感が損なわれてしまうため、重めの油分を加えて「しっとり感」を演出するのが一般的な手法です。この結果、油分が髪に残りやすくなってしまうようです。

2. オーガニックや天然成分への偏り
また、昨今のオーガニックブームの影響も大きいです。「天然」「オーガニック」といった言葉は消費者に安心感を与え、売れやすい傾向があります。しかし、天然系オイルは髪に残留しやすいものが多く、結果としてビルドアップを引き起こす可能性が高くなります。これらの背景が複合的に絡み合い、髪に悪影響を与えているのです。

ビルドアップが引き起こす問題

髪に油分が残った状態でヘアアイロンを使うと、熱や過度なプレスによって油分が髪に癒着してしまいます。この状態が日々繰り返されると、髪のサラサラ感が失われ、まとまりにくくなります。また、油分が邪魔をしてトリートメントが浸透しにくくなり、せっかくのケアが無駄になってしまうことも。さらに、カラーやパーマなどの薬剤の効果も十分に発揮されません。

例えるならば、髪に油がただ乗っているだけの状態であれば、濡れてねちょねちょとした感覚で、たとえ手に着いたとしても頑張って洗えばまだ落とすことができます。これは、いわば「コールタール」のような状態です。

しかし、ヘアアイロンの熱や過度なプレスを加えることで、この油が硬化し、アスファルトのようにガチガチな状態になってしまうのです。

こうなると、髪が硬化してしまい、手触りが悪くなるだけでなく、外部からのケアがほとんど効かない状態に陥ります。これがビルドアップ最大の問題点であり、こうなってしまうと、どのように取り除くかが非常に難しくなります。

さらに、ビルドアップは髪表面だけの問題に留まりません。内側のダメージが目立ちやすくなり、髪そのものの健康状態を損なう要因となります。そのため、日常的なケアやアイテムの選び方がとても重要なのです。

【先日の講習でのモデルさま】

IMG_8795動画はコチラ

※こちらのモデルさんは美容師の方です。一見このように見えるのですが、ホワイトブリーチを何度も繰り返しブリーチ履歴10回以上。現在は黒染めをしてこのような色の状態になっている。なかなか手強いモデルさんです。ダメージが深刻であればあるほどビルドアップは癒着を繰り返し何をしても取れなくなってしまいます。

解決策:髪の三種の神器を見直そう!

ビルドアップを防ぎ、サラサラの髪を取り戻すためには、使用するアイテムを見直すことが大切です。特に、以下の3つは髪の三種の神器として重要な役割を果たします。

1. シャンプー
油分が残留しにくい、適度な洗浄力のあるシャンプーを選びましょう。頭皮や髪を優しく洗いながらも、余分な汚れをしっかり落とせる製品がおすすめ。

2. トリートメント
ビルドアップの原因にならない成分で作られたトリートメントを使うことで、髪に潤いを与えながらも、サラサラ感をキープできます。

3. アウトバスオイル
天然系オイルを使う場合は、髪に残りにくい高品質な製品を選びましょう。髪にしっかり馴染むものを使うことで、油分の蓄積を防ぐことができます。

まとめ

ビルドアップは、普段のヘアケアの中で知らず知らずのうちに起こる現象です。しかし、適切な製品を選ぶことで簡単に防ぐことができます。髪の三種の神器を見直し、サラサラでツヤのある美しい髪を目指しましょう!

髪のお悩みがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。あなたの髪がもっと輝くよう、全力でサポートいたします!

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