残留薬剤とヘアデトックスの重要性
1. 残留薬剤の種類と影響
髪に残留する薬剤には主に以下の3種類があります。
- 還元剤: パーマ液などに含まれ、髪のS-S結合を切る役割を担います。しかし、施術後も髪に残るとさらなるダメージを引き起こす可能性があります。
 - アルカリ剤: 髪を膨潤させ、薬剤の浸透性を高めますが、長時間残留するとCMCやタンパク質が流出してしまいます。
 - 過酸化水素: カラーやパーマの2剤に含まれ、髪のメラニン色素を分解しますが、過剰に酸化させると髪の強度が低下します。
 
2. 残留薬剤の除去方法
薬剤を効果的に取り除くためには、それぞれに適したアプローチが必要です。
- 還元剤の不活性化: ヘマチンや銅クロロフィリンナトリウムを使用してチオール基を酸化し、不活性化します。
 - アルカリ剤の中和: 酸性の液剤を使用してpHを調整し、アルカリ剤の働きを止めます。
 - 過酸化水素の分解: ヘマチンやルイボスエキスを用いて過酸化水素を分解します。
 
3. ヘアデトックスの具体的手順
カラー施術の場合
- 乳化後にシャンプー、水洗を行う。
 - ヘマチンを10倍希釈液で塗布。
 - チェンジリンスで洗い流す。
 - キトキトを10倍希釈液で塗布。
 - 再度チェンジリンスを行い、水洗後にトリートメントを施す。
 
パーマ施術の場合
- ロッドを外した後、水洗を行う。
 - ヘマチンを10倍希釈液で塗布。
 - チェンジリンスで洗い流す。
 - キトキトを10倍希釈液で塗布。
 - 再度チェンジリンスを行い、トリートメント後に仕上げる。
 
4. ヘアデトックスのメリット
- 髪のダメージを最小限に抑えられる。
 - カラーの色持ちが良くなる。
 - パーマのカールがだれにくくなる。
 
  
  
  
  

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