「癒着とCMC:髪の健康を守るために知っておきたいこと」

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癒着とCMC:髪の健康を守るために知っておきたいこと

髪の施術で気になる現象のひとつに「癒着」があります。この癒着が何かを理解し、その原因と防止方法を知ることで、髪へのダメージを最小限に抑えることができます。今回は「癒着」と、それを防ぐ鍵であるCMC(細胞間脂質)についてお話しします。

癒着とは?

まず、癒着のイメージをつかむために、輪ゴムを思い浮かべてみてください。輪ゴムを引っ張りながら中央部分に熱を加えると、その部分がくっついてしまいますよね。これが「癒着」です。実は、このような現象が髪の内部でも起こることがあります。

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髪の内部には、ケラチンというタンパク質とCMC(細胞間脂質)が存在し、それぞれが髪の構造を支えています。本来、CMCは髪を柔軟に保ち、熱による癒着を防ぐ役割を果たしています。しかし、髪が乾燥していたり、ダメージが蓄積している場合、このCMCが不足することで癒着が起こりやすくなるのです。

癒着の主な原因

  • アルカリ剤の使用: ストレートパーマや縮毛矯正で使用されるアルカリ剤は、CMCを分解してしまいます。特に中間水洗を十分に行わないと、アルカリが髪内部に残りCMCが流出しやすくなります。
  • 高温のアイロン: アルカリでCMCが失われた状態で高温のアイロンを使用すると、髪内部のタンパク質が癒着してしまいます。
  • 乾燥した髪: 髪が乾燥している場合、CMCの保護機能が低下し、タンパク質同士が結びつきやすくなります。

癒着が引き起こす問題

  • 髪が硬くなり、柔軟性を失う。
  • タンパク質の変性が進み、髪がうまく曲がらなくなる。
  • 髪がダメージを受けやすくなり、結果的に施術の効果が半減してしまう。

特に、癒着は「混合ジスルフィド」よりも手強いダメージをもたらすと言われています。そのため、施術前の予防がとても重要になります。

癒着を防ぐための対策

  1. CMCを補う: ナノカCMCミストを使用することで、髪のCMCを補い、熱やアルカリによるダメージを防ぐことができます。特に、CMCを補うミストの中には、ポリアミンAEなどの成分が含まれているものがあり、癒着防止に効果的です。
  2. アイロン前の前処理: アイロンを使用する前に、CMCミストを髪全体に噴霧し、ドライヤーで乾かしてから施術を行う。このステップを加えるだけで、髪の癒着リスクを大幅に減らせます。
  3. 中間水洗の徹底: ストレートパーマや縮毛矯正の中間水洗をしっかり行い、髪に残ったアルカリを除去する。アルカリが残ったままだとCMCが流出しやすくなり、癒着を招くリスクが高まります。

まとめ:癒着を防ぐ施術が美しい髪を作る

癒着は、髪のダメージを大きくし、施術の仕上がりにも影響を与える大きなリスクです。しかし、適切な前処理と中間水洗を徹底することで、防ぐことができます。

CMCミストを活用し、髪の健康を守りながら理想的な仕上がりを目指しましょう。癒着を防ぐ施術は、結果的にお客様の満足度向上にもつながります!

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