PPTやCMCと髪のカラーリングの関係

髪質改善
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PPTやCMCと髪のカラーリングの関係

髪のダメージを防ぐためにPPTやCMCを使用する一方で、発色が悪くなるという問題に悩まされることはありませんか?今回は、この問題の原因と対策について解説します。

カラーリングの仕組み

  • アルカリ剤と加酸化水素の役割
    一剤に含まれるアルカリ剤と二剤に含まれる加酸化水素が混ざることで活性酸素が発生。この活性酸素がメラニンを分解し、髪を明るくします(ブリーチ作用)。
  • 酸化重合による発色
    染料の中間体が活性酸素によって変化し、髪の内部で酸化重合が起こることで発色します。このプロセスで重要なのが、染料中間体が髪内部にスムーズに浸透することです。

PPTやCMCが発色に与える影響

  • 低分子PPTの特性
    低分子PPTはマイナス電荷を多く持ち、水分を吸収しやすい特性があります。このマイナス電荷が、カラー剤の染料中間体(プラス電荷)と反応し、髪内部への浸透を阻害します。
  • 発色が悪くなる仕組み
    染料中間体が髪内部に浸透する前に、低分子PPTが表面で結びつくことで、カラー剤が十分に働かず、発色が悪くなります。
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解決策:高分子PPTを活用する

発色を阻害せず、髪を補修するためには、以下のポイントを押さえましょう:

  1. 高分子PPTを使用する
    高分子PPTは、低分子PPTに比べてマイナス電荷が少なく、髪表面での反応を最小限に抑えます。これにより、カラー剤の染料中間体がスムーズに髪内部に浸透し、しっかり発色します。
  2. 疎水性の髪を目指す
    傷んだ髪は親水性が高まり、油分が定着しにくくなります。高分子PPTを使用して髪を疎水性に戻すことで、染料中間体が髪内部にしっかりと留まり、色持ちが向上します。

進化したPPTの利点

現在では、低分子PPTだけでなく高分子PPTや疎水性PPTが開発され、髪の補修と発色を両立できるようになっています。過去の低分子PPTの知識だけでは不十分であり、最新のPPT技術を活用することが重要です。

まとめ

髪のダメージを防ぎつつ、しっかりと発色させるためには、使用するPPTの種類を見直すことが必要です。特に、高分子PPTを活用することで、髪内部の補修とカラーの発色、そして色持ちを同時に実現することが可能です。

髪の科学を活用して、お客様に満足いただけるカラーリングを提供しましょう!

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