SDGsと縮毛矯正の知られざる関係性 ~茂木的思考

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SDGsと縮毛矯正の知られざる関係性 ~茂木的思考

SDGsって、いろんな意見がありますが、目標そのものはすごく純粋でまっすぐだと感じています。
「誰一人取り残さない(Leave no one behind)」という理念は、SDGs全体を貫く基本的な考え方で、僕が美容師として取り組んでいることにも深く重なっています。

結果を出すことが私の仕事の本質です。
でも、その結果を出すまでに最後に頼るのは、長年の経験と計算に裏付けされた“感覚”です。
今日はそんな私の考えを、SDGsと縮毛矯正を通して書いてみたいと思います。

縮毛矯正の持続可能な仕組み

縮毛矯正は、一度仕上がった部分には基本的に二度と施術をしなくていい技術です。
基本的には、毛先に完璧にかかったら繰り返す必要がない
根元だけを見極めて整える。これは必要のない施術を省き、髪への負担を最小限に抑えるという結果につながります。
「つくる責任 つかう責任(目標12)」にも通じる考え方です。

その一方で、ブリーチやカラーは気分転換や楽しみの範囲で、毛先に何度も繰り返し塗ることが多いです。仕上がりはきれいだし私自身自分の髪に対してすることもありますけれど、毛先のダメージが蓄積しやすく、最終的には髪が切れたり、形を保てなくなることもあります。だからこそ、縮毛矯正の「必要な部分だけに施術を限定する」考え方が、結果的に持続可能な美しさを支えていると感じています。

薬剤の扱い方と環境への配慮

薬剤は残留しないものを厳選し、使用する量も必要最低限にしています。
ストレートになった髪は乾きやすくなるので、ドライヤーやアイロンの使用時間が短くなる。
これは「気候変動に具体的な対策を(目標13)」にもつながる省エネの積み重ねです。
お客様にとっても、地球にとっても意味のある選択だと思っています。

必要な施術だけを提案する誠実さ

「やったほうがいいですよ」と軽くは言いません。
お客様が「やりたい」と言っても、本当に必要かどうかを考える
ショートヘアの方には、根元がすぐに伸びるから基本的にはおすすめしない。
こういう判断は、直感だけでなく、長年の経験と結果を重視した姿勢があるからこそです。

ホームケア提案も感覚と計算の両方で

お客様が家でどうケアするかで、仕上がりは変わります。
髪質や生活スタイルに合わせて、「これが合う」と確信できるものを提案する。
お客様がそれを実践してくれると、施術の間隔が伸び、結果を長く守れます。
これこそが、「パートナーシップで目標を達成しよう(目標17)」に通じると感じています。

「ありがとう」という結果

どれだけ考えて、工夫して、仕上げても、お客様の「ありがとう」の言葉が一番心に残ります。
それは、髪を整える以上に意味のある“結果”だと思っています。
「すべての人に健康と福祉を(目標3)」にも重なる部分があると感じます。

これからの課題と向き合う姿勢

水を多く使うことや、高単価ゆえにすべての人に届けられない現実。
SDGsの基本理念「誰一人取り残さない」と、「必要な人に本物の技術を届けたい」という自分の思いの間で、揺れることもあります。
でも、それを認めたうえで、できることを積み重ねる
社会への還元や、新しい貢献の形も、これから考えていきたいと思っています。

おわりに

縮毛矯正は、ただ髪を真っ直ぐにする技術じゃありません。
お客様が「これなら大丈夫」と思える仕上がりをつくる技術です。
そこには、私の長年の経験と細部へのこだわりが詰まっています。
最後に決めるのは、熟考を重ねたうえで信じる自分の感覚。
SDGsの理念「誰一人取り残さない」を胸に、人と地球を支える“やさしさ”と“責任”を込めて、これからもお客様の未来を守っていきたいと思っています。

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