新たなる旅立ちへの祝福

仕事

『小松――新たなる旅立ちへの祝福』

みなさん、こんにちは。

今日は特別なお知らせがあります。20年以上、私たちの美容室を愛情と笑顔で満たし続けてくれた小松さんが、新たな一歩を踏み出すことになりました。



小松さんは単なる美容師ではありません、HairUnknownのお笑い担当として…ではなくて彼女は笑顔と心温まるおしゃべりで、お客様に特別な時間を提供してくれました(笑)。
彼女は、ただ髪を整えるだけでなく、心も美しくしてくれました。




彼女が新しい道に進むことを知ったとき、喜びと同時に驚きも感じました。




実は僕が「HairUnknown」を経営することになったきっかけは、
小松さんのおかげといっても過言ではありません。



忘れもしない、2011年3月11日東日本大震災。





未曾有うの経験からお店の経営が全く機能しなくなりました。


2ヶ月連続で売り上げは半分以下。
50%を下回りました。


前オーナーの「先生」は、


先生:
「このままではもう僕はやっていられない!もう辞める。」


茂木:
「お店はどうするんですか?小松さんや他のスタッフはどうするんですか??」


先生:
「そんなこと言ってる場合じゃないよ!こんな事態になってるんだから」

先生も、震災の恐怖や先が見えないことで、パニックになっていたんでしょうね。
今思えば仕方のないことなのですが僕の若気の至りから、

茂木:
「わかりました。先生がそうやってみんなを見捨てるのであれば僕が代わりにやります。」



感情のまま、

無鉄砲、、、

スタッフを見捨てるよう見えてしまったのが、若かった僕にはどうしても許せなくて、
やるせなくて、、、

受け言葉に買い言葉のようにお店の経営をすることになりました。
(そのあと先生には本当に良くしていただきました。ほんとごめんなさい、黒歴史、、、。)






経営者の経験などない僕の元で小松さんがずっと頑張ってくれていました。


様々なセミナーに2人で行ったものです。




美容師と言う仕事は「体が資本」。
いずれ歳をとり、体が動かなくなり今のようなパフォーマンスができなくなります。
様々な先人たちを見てそれは明白です。

だからそのためには組織を作ることこれが必要だと考え、
小松さんには店長をやってもらいたいといろんな勉強をしに行っていただきました。



しかし人には 得手不得手ってありますよね。

人間にはいろんなタイプがあって、
クラスで言うのであれば、

1人気者の目立ちたがり屋タイプ(点取り屋)
2和を大切にするサポータータイプ(ディフェンダー)
3冷静沈着頭の良い管理者タイプ(司令塔)


美容師を志す人間で最も多いのは、
1の人気者の目立ちたがり屋タイプだと思います。



誰かを見守り管理し成長を待つよりも自分がやったほうが早いと言うやつですよね



組織としてうまく機能せずイライラして強く当たったこともありました。


このままで将来働けなくなったときにどうするの?
いつまでも自分が前に出るのではなく下の子たちを育ててサポートに回ることも 考えなければならないのじゃないのと。


他所からとってきた人間に店長を任せられるほど現場は簡単なものではありません。
プライドというものがあります。



その間、僕の意図とは別に小松さんの個人売上は2.5〜3倍になりました(笑)
僕自身が職人気質のプレイヤーなので売上を上げる方法を伝える事は得意なんでしょうね。


意図とは別なのですが、、、、。






そんな八方塞がりの数年間、、、



青天の霹靂が、、、。



小松)「自分でお店をやってみたい」
























それアリやったんか(笑)!!!




あまりにも父親目線になりすぎて彼女のことを見くびってましたね
(ちなみに父親目線なんて言いましたけれども僕より年上ですwww)

僕がなんとかしなくてはという、
僕の執着心が皆を苦しめていたのかもしれません。


「子供は勝手に育つから大丈夫。」と
誰かに言われたのを思い出しました。

彼女の新しいステージに向けた期待や、彼女の新たなる挑戦がどれほど素晴らしいものになるかを想像すると、心が躍ります。






でもね、こんな話になると結構暗い話が立ち上がってくるんですよね、この業界は。
いわゆる左脳的な損得勘定の話です。


お客さんを連れて行ってはならないとか、お店の半径何キロ以内に出店してはならないとか
メーカーさんやディーラーさんにあのスタッフとの付き合いはしないでほしいとか、、、。

あらゆる手段を講じて独立する人間に対して所謂、


意地悪をするんですよね(笑)


結構普通に訴訟問題に発展したりします。




そんな話を聞くたび僕はこう思います。

「誰かがそれを見ているよ」

そんなことをやっているあなたを一番そばで見ているのはスタッフたち。
自分も独立するときこういう目にあうんだろうな最悪だなこのオーナーって普通思いますよね (笑)

そしてそれを肌で感じるのはお客様。

損得感情丸出しの人間が経営する美容室、、、
何売りつけられるんだろうって、、、、
怖すぎますよね 。






もう一つ、
「自分の一番大切な人にもそんなことってするの?」

もしそんな 意地悪なことを自分の大切な人、子供や家族、パートナーや親友、はたまたペットがされたらって考えたら どうでしょうか?

別に自分に返ってくるとかそういうのは一旦置いといて、
自分の大切な人に、その人の人生が変わる決断時に、損得勘定で意地悪をする。


普通できませんよね。



誰だって必ず誰かの大切な人なんだから。



だから僕はお客さんを連れて行っても構わないしお店のすぐそばで営業開始しても全然構わないよと伝えてます。



後日小松さんから、
「茂木さんがしている事は普通ではありえない、 この業界に20年以上いるがこんな話聞いたことない!とディーラーさん(僕が紹介した)が言っていました!」と、
僕に感謝を伝えてくれました。


僕が思う当たり前は、
業界では当たり前のことではないのか。。。



私たちはこれからも彼女を応援し続けます。彼女の成功を心から願い、彼女がどんなときも私たちの心の中にいることを約束します。



最後に、これまで小松さんを支えてくださったすべてのお客様に深く感謝いたします。


そして一つだけお願いがあります。
このブログを読んだ方はお客様の方から直接お店に聞きに来てあげてください。


「 いつ辞めるの?どこでやるの?いつから始まるの?連絡先を教えて」と。



なぜなら、
彼女の方からお客様に連絡することはできません。理由は分かりますよね、個人情報の保護です。

個人情報とは担当スタイリストのものでもお店のものでもありません。
あくまでお客様のものなんです。だから自由に扱うなんて言う事は許してはいません。


※LINEや電話での問い合わせは他のお客様のご予約等の連絡並びに営業の差し支えになる可能性がございますのでご遠慮くださいますようご理解のほどよろしくお願いいたします。



ですのでこのブログを読んだ方は直接お店に来て聞いてあげてください。
それであれば何も問題ありませんよね (笑)

このブログが僕が最後にしてあげられる恩返しになれば幸いです。






今後ですが例えば、
僕の予約が取りづらい時は小松さんに頼むのも全然アリだと思います。
小松さんの予約が取れない時はうちを利用していただいても構いませんし、

そして今まで通り、HairUnknownに
フェイシャルメニューをやりにいらっしゃっていただいても全く構いません。
むしろありがとうございます。



というか新規出店する場所、うちの店から歩いて1分圏内のところなんで(笑)



本来は年内に退社し1月から新しいお店をスタートする予定だったようですが業者様とトラぶったようでして、、、(笑)。信頼できる業者さんを何社か紹介いたしましたのできっと3月あたりにはオープンできると思います。



小松さんとの出会いは、私たちにとって宝物のようなものです。これからも、変わらぬご支援をお願いいたします。

小松さん、あなたの新たなる道へのスタートに心からの祝福を送ります。いつもの笑顔を忘れずに、幸せをつかんでください。ありがとう、そしてこれからもよろしくお願いいたします。

茂木健悟 

HairUnknownスタッフ一同





最後に小松さんとの思い出写真を!

























ヒゲ小松










































食う小松


これぞ小松!!





























































(笑)




















おたっしゃで!!

コメント

  1. 大木 茂男 より:

    大木です。小松さん、新たなスタートを切られるんですね。息子も転勤してしまいなんか、ポカっと穴が空いたみたいです。ブログ読んで、茂木さんの男気も感じました。実は、私だったとしても同じ言葉をかけた気がします。企業との違いはあるにせよ、私もそんな気持ちでじょうし、同僚と付き合っています。
    今度、おめでとう!のご挨拶したいですねー。