ハイライト履歴がある髪に縮毛矯正はできる?ダメージを見ながら安全に整えた症例

ハイライト履歴のあるロングヘアを自然に整えた仕上がり ご相談例
仕上げ後の後ろ姿。毛先だけ軽く内巻きにアイロンを入れ、ロングヘアとして自然に下ろしやすい形に整えています。

ハイライトを入れている髪に、縮毛矯正はできますか?

このご相談は、とても多いです。

結論から言うと、髪の状態によっては可能です。

ただし、通常の縮毛矯正よりもかなり慎重な判断が必要です。

今回のお客様は、ロングヘアにハイライト履歴がしっかりある状態でした。

乾かすと全体が広がりやすく、櫛も引っかかりやすい。毛先のパサつきも気になる。

でも、長さは大きく変えたくない。

そういったお悩みに対して、髪の体力を見ながら縮毛矯正で整えた症例です。

施術前の状態

施術前は、根元・中間・毛先で髪の状態がかなり違っていました。

根元の黒い部分は、まだ体力があり強い状態。

中間の茶色い部分は、少し弱っている状態。

そしてハイライト部分は、かなり繊細になっている状態でした。

ハイライト履歴があるロングヘアの縮毛矯正前の状態
施術前の状態。ハイライト履歴があり、乾かすと広がりや毛先のパサつきが出やすい状態でした。

見た目では一つの髪に見えても、実際には強い部分と弱い部分が混ざっています。

ここで一番大切なのは、強い部分に薬を合わせすぎないことです。

根元の黒い部分をしっかり伸ばそうとして強い薬を使うと、ハイライト部分に負担が出すぎてしまう可能性があります。

ハイライト部分に合わせて、安全側で考える

縮毛矯正は、クセを伸ばす施術です。

でも、髪の体力を超えてしまうと、きれいに伸びるどころか、チリつきや切れ毛につながることがあります。

特にハイライトやブリーチの履歴がある髪は、見た目以上に体力が少なくなっていることがあります。

今回も、内側や毛先を確認すると、ハイライト部分の弱さがはっきり分かる状態でした。

ハイライト履歴と内側の髪の状態を確認している写真
内側の状態。根元・中間・ハイライト部分で髪の体力が違うため、薬剤選定に注意が必要です。

そのため、今回はハイライト部分に合わせて、できるだけ安全な薬剤設計にしました。

強く伸ばすよりも、まず事故を起こさないこと。

その上で、毎日扱いやすい状態まで持っていくことを優先しています。

濡らした状態で、髪の体力を確認します

ハイライト履歴がある髪の場合、乾いている状態だけでは判断しません。

濡らした状態で、髪がどのくらい伸びやすいか、戻る力があるか、チリつきそうな反応がないかを確認します。

今回の髪は、濡らして引っ張ると少し伸びやすい状態でした。

つまり、髪の体力は落ちています。

ただ、引っ張った後にチリチリと崩れるほどではなかったため、補強しながらなら施術可能と判断しました。

濡らした状態でハイライト毛の体力を確認している写真
濡らした状態で髪の体力を確認。ハイライト部分は特に慎重に判断します。

今回は、中性領域のやさしい薬剤をベースに、ケラチン系の補強を入れながら施術しています。

根元の強い部分には、必要な範囲で少しだけ調整を加えました。

ただし、全体を強く攻めるようなやり方はしていません。

ストカールをおすすめしなかった理由

お客様は、毛先のまとまりや丸みも気にされていました。

ストレートと毛先カールを同時に行う、いわゆるストカールという選択肢もあります。

ただ、今回はおすすめしませんでした。

理由は、毛先の体力が足りない可能性が高かったからです。

ストレートは、髪の状態を見ながら慎重に整えることができます。

でも、カールは毛先にある程度の体力が必要です。

体力が落ちている毛先に無理にカールをかけると、きれいにかからないだけでなく、余計に傷んでしまうことがあります。

今回は無理に一度で全部やろうとせず、まずはストレートで扱いやすく整え、毛先はカットとレイヤーで自然に見せる方針にしました。

仕上がりは、乾かしただけで収まりやすく

仕上がりは、乾かしただけでも広がりがかなり落ち着きました。

髪の面が整うことで、光の反射も見えやすくなっています。

ハイライト毛を縮毛矯正で整えた乾かしただけの艶髪
乾かしただけの仕上がり。髪の面が整い、艶が見えやすくなりました。

内側も、うねりや絡まりの原因になる部分がかなり整いました。

縮毛矯正後に内側のうねりが整った状態
内側も収まりやすい状態へ。絡まりの原因になりやすいうねりを整えています。

ハイライト部分の体力を残しながら、できる範囲で自然に収める。

今回のような履歴のある髪では、この考え方がとても大切です。

根元から毛先まで、全部を同じ強さで伸ばすことはしていません。

あくまで髪の状態に合わせて、必要な部分に必要な分だけ効かせています。

毛先は、無理に薬で解決しない

ダメージが強い毛先は、薬剤で完全にきれいに戻せるわけではありません。

縮毛矯正でクセが整うことで、パサつきが目立ちにくくなることはあります。

ただ、すでに体力が落ちている部分は、無理に薬で解決しようとしない方が安全です。

今回は、傷みが目立つ部分を必要な分だけカットし、レイヤーで自然な丸みが出るように整えました。

ハイライト履歴のあるロングヘアを自然に整えた仕上がり
仕上げ後の後ろ姿。毛先だけ軽く内巻きにアイロンを入れ、ロングヘアとして自然に下ろしやすい形に整えています。

仕上がりは、ピンピンに伸ばした不自然なストレートではなく、ロングヘアとして自然に下ろしやすいように、毛先だけ軽く内巻きにアイロンを入れています。

いずれ毛先のダメージがなくなってきたら、ストカールで、自然に乾かしただけでも内巻きに入るような、動きのある毛先を目指していく予定です。

ハイライト毛の縮毛矯正で大切なこと

ハイライト履歴がある髪の縮毛矯正で大切なのは、強い薬を使うことではありません。

大切なのは、どこが強くて、どこが弱いのかを見極めることです。

今回のように、根元は強いけれど、ハイライト部分はかなり弱いというケースでは、根元に合わせると危険です。

弱い部分に合わせながら、必要な範囲で調整する。

その方が、結果的に長くきれいな髪を保ちやすくなります。

ホームケアは、まずシャンプーから

今回のお客様には、ホームケアとしてシャンプーとトリートメント、アウトバスも見直していただきました。

髪が広がると、オイルやトリートメントを足したくなると思います。

もちろん、それも大切です。

ただ、土台として大事なのはシャンプーです。

洗う段階で髪に負担がかかりすぎていると、その後にどれだけ良いものをつけても、なかなか扱いやすくなりません。

特にハイライトや縮毛矯正の履歴がある髪は、毎日のシャンプー選びがかなり大切です。

ハイライトをしているけれど縮毛矯正をしたい方へ

ハイライトをしている髪でも、状態によっては縮毛矯正ができる場合があります。

ただし、どんな髪でも同じようにできるわけではありません。

髪の体力がどのくらい残っているのか。

どこまでクセを伸ばす必要があるのか。

毛先に薬をつけていい状態なのか。

そこを見ずに強く伸ばしてしまうと、後から扱いにくくなってしまうことがあります。

HairUnknownでは、無理に施術するのではなく、今の髪にできること・できないことを見ながら判断します。

ハイライト履歴がある髪で、広がりやうねりに悩んでいる方は、一度ご相談ください。

髪の状態を見たうえで、縮毛矯正ができるのか、別の方法が良いのかも含めて一緒に考えます。