カラーをしたいけれど、地肌が不安。
しみやすい。
かゆくなりやすい。
アトピー性皮膚炎があるので、美容室でカラーをしていいのか迷う。
そういう方は少なくありません。
今回のお客様は、重度のアトピー性皮膚炎がある方でした。
通常、そのような場合は、地肌の状態を考えるとカラーが難しいと判断することもあります。
ただ、カラー剤を地肌に直接つけず、根元ギリギリから塗布する方法を選べば、状態によってはカラーができる場合もあります。
今回の施術は、縮毛矯正ではありません。
カットとカラーです。
仕上がりは、アイロンで整えた状態です。
施術前の状態
施術前は、ロング〜ミディアムロングくらいの長さがありました。

クセによるうねりと広がりがあり、おろすとまとまりにくい状態です。
仕事中は髪を結ばなければならないため、短くしすぎることはできません。
そのため今回は、結べる長さを残しながら、扱いやすい長さに整える方針でカットしました。
今回の最大のポイントは「地肌につけないカラー」
今回の一番大切なポイントは、カットの長さでも、色味だけでもありません。
重度のアトピー性皮膚炎があるお客様に、どうカラーをするかです。
カラー剤は、通常の塗り方だと地肌に触れます。
地肌に不安がある方の場合、その刺激が負担になる可能性があります。
だからといって、すぐに「カラーはできません」と決めるのではなく、今回は地肌に薬剤をつけない塗布方法を選びました。
根元を完全にベタっと塗るのではなく、地肌ギリギリから薬剤を置いていくイメージです。

もちろん、誰でも必ずできるという意味ではありません。
地肌に炎症が強く出ている日や、痛み・傷・強いかゆみがある日は、無理にカラーをしない方がいい場合もあります。
大切なのは、カラーをするかどうかをメニュー名だけで決めるのではなく、当日の地肌の状態と塗布方法を合わせて判断することです。
アトピーがある方のカラーは「できる・できない」だけで考えない
アトピー性皮膚炎があるから、絶対にカラーできない。
反対に、地肌につけなければ絶対に大丈夫。
どちらも言い切れません。
美容室でできることは、地肌への負担をできるだけ避ける塗布方法を考えることです。
今回のように、根元ギリギリから塗布する方法であれば、カラーの選択肢を残せる場合があります。
ただし、皮膚の状態によっては、カラーを見送る判断も必要です。
HairUnknownでは、髪だけでなく、地肌の状態も見ながら施術を決めます。
カットは結べる長さをキープ
今回のお客様は、仕事上、髪を結ぶ必要があります。
そのため、仕上がりの見た目だけで短くするのではなく、結べる長さを残すことを優先しました。

おろした時にきれいに見えることも大切ですが、毎日の生活で困らないことも同じくらい大切です。
髪型は、写真で見た時の形だけではなく、その人の仕事や生活に合っているかも考えて決めます。
仕上がりはアイロンで整えています
今回の仕上がりは、アイロンで整えた状態です。
乾かしただけの仕上がりではありません。
ここは、公開する時にも正直に伝えるべきポイントです。
アイロンで整えると、ブラウンの色味と艶が見えやすくなります。

近くで見ると、ブラウンカラーの艶と毛流れが分かりやすいです。

クセがある髪は、カットカラーだけでおろした時の広がりが完全になくなるわけではありません。
今回も、おろして過ごす時にはクセによる広がりが気になる可能性があります。
そのため、ご本人とも、今後は縮毛矯正を考える可能性について話をしました。
今回は縮毛矯正ではなく、今後の選択肢として縮毛矯正
今回の施術はカットカラーです。
ただ、おろした時の広がりやクセが気になる場合、将来的には縮毛矯正も選択肢になります。
仕事では結ぶ。
でも、休みの日はおろしたい。
アイロンを毎回するのは大変。
そういう場合は、縮毛矯正でクセを整えた方が日常が楽になることもあります。
ただし、アトピー性皮膚炎がある方の場合は、縮毛矯正をする時も地肌状態の確認が必要です。
カラーと同じように、薬剤をどこまで地肌に近づけるか、どの範囲に使うかを慎重に考える必要があります。
地肌が不安でカラーを迷っている方へ
地肌が弱い。
アトピー性皮膚炎がある。
カラーをするとしみるのが心配。
でも、髪色はきれいに整えたい。
そういう方は、カラーを諦める前に、一度相談してください。
もちろん、状態によってはその日にカラーをしない方がいい場合もあります。
でも、地肌につけない塗布方法を使えば、選択肢が残せることもあります。
大切なのは、無理に施術することではありません。
今の地肌の状態を見て、できることと避けた方がいいことを分けることです。
HairUnknownでは、髪の仕上がりだけでなく、地肌への負担も考えながら施術を判断しています。

