ブリーチ3回のロングに縮毛矯正はできる?毛先に合わせて安全に整えた症例

ブリーチ3回履歴のロングヘアを極み縮毛矯正で艶とまとまりが分かる後ろ姿の仕上がり HairUnknownの考え方

今回のお客様は、ブリーチ3回・カラー多数の履歴があるロングヘアのお客様です。

そもそものご予約は、縮毛矯正ではなくトリートメントでした。

梅雨時期でまとまりにくく、毛先の絡まりやパサつきもあり、「少し切ってトリートメントで整えられたら」というご希望でした。

縮毛矯正を最初から選ばなかった理由は、「この髪に縮毛矯正ができるのか分からない」という疑問だけではありません。

ブリーチ3回・カラー多数というダメージ度合いを見て、縮毛矯正をするのが怖かったこと。

そして、「縮毛矯正をするとカラーができなくなる」という噂もあり、今後のカラー予定を考えてためらっていたことも大きかったと思います。

ただ、髪を見ていくと、パヤパヤして見える原因はダメージだけではなく、クセによって髪の面が乱れている影響も大きいと感じました。

この状態は、トリートメントでダメージをどうにかすれば解決するというより、クセによる広がり・パサつき・チリつきを整える必要がある状態です。

そこで今回は、トリートメントだけで一時的に手触りを作るのではなく、髪の状態をかなり慎重に見ながら、極-KIWAMI-縮毛矯正で整える方針を提案しました。

できること・リスク・今後カラーをする時の注意点を説明したうえで、お客様自身に判断していただき、縮毛矯正を行う流れになりました。

ブリーチ3回履歴のロングヘアを極み縮毛矯正で艶とまとまりが分かる後ろ姿の仕上がり
仕上がり。ブリーチ履歴のあるロングでも、髪の体力に合わせて設計することで、根元から毛先まで艶とまとまりが見えやすい状態になりました。

施術前の状態

施術前は、根元に半年ほど伸びた黒髪の部分があり、中間から毛先にかけてはブリーチ履歴のある明るい髪が残っていました。

見た目では一つのロングヘアですが、実際には根元と毛先で髪の体力が大きく違います。

ブリーチ3回履歴のロングヘアで毛先の乾燥と広がりが見える施術前
施術前。根元は黒髪の新生部、毛先はブリーチ履歴でかなり繊細になっている状態でした。

毛先はかなり絡まりやすく、細くなっている部分もありました。

この部分は、縮毛矯正やトリートメントで完全に元通りにできるわけではありません。

残しても扱いにくい部分は、カットで整理する必要があります。

ブリーチ履歴により毛先のパヤつきと乾燥が出ているロングヘアの施術前近接
近くで見ると、毛先の乾燥・パヤつき・絡まりやすさが分かる状態でした。

ブリーチ毛の縮毛矯正で一番怖いこと

ブリーチをしている髪に縮毛矯正をする時、一番怖いのは「根元の強い髪に合わせて薬剤を作ってしまうこと」です。

根元の黒い部分は、ブリーチ部分に比べると体力があります。

そこをしっかり伸ばそうとして薬剤を強くすると、毛先のブリーチ部分には強すぎる可能性があります。

髪の体力を超えてしまうと、チリつき、切れ毛、ビビリにつながることがあります。

だから今回は、根元ではなく、毛先の一番弱い部分に合わせて薬剤を考えました。

「ブリーチ毛だからできない」ではなく、状態を見て判断します

ブリーチ履歴があるからといって、必ず縮毛矯正ができないわけではありません。

ただし、どんなブリーチ毛でもできるわけでもありません。

大切なのは、

  • ブリーチ回数
  • カラー履歴
  • 濡らした時の柔らかさ
  • 毛先にどれくらい体力が残っているか
  • 今後カラーをする予定があるか

を確認したうえで、できること・避けた方がいいことを分けることです。

今回はブリーチ3回の履歴があり、通常の縮毛矯正としてはかなり高リスクでした。

そのため、完璧に根元まで伸ばすことを最初から約束するのではなく、まずは髪を壊さない範囲で、クセと広がりを整える方針にしています。

薬剤は弱酸性〜低負担で、ケラチンをしっかり補いながら

今回の薬剤設計では、弱酸性〜低負担の薬剤をベースに、ケラチン系のタンパク質をしっかり入れています。

ブリーチ部分は、普通の髪よりも内部の体力が少なくなっていることが多いため、ただ薬剤を弱くすれば良いわけではありません。

弱くしすぎればクセは残ります。

強くしすぎれば髪が耐えられません。

今回は、毛先を保護しながらも、必要な反応はさせるというバランスを狙いました。

また、根元の黒髪部分と毛先のブリーチ部分では体力が違うため、塗る順番や反応の見方も工夫しています。

毛先はカットで整理しました

毛先のダメージが強い部分は、薬剤で完全にきれいに戻せるわけではありません。

縮毛矯正は、傷んだ髪を新品に戻す施術ではなく、今ある髪の状態の中でクセを整え、扱いやすく見えやすい状態にする施術です。

今回は、残しても絡まりやすい毛先を大きくカットしました。

長さはできるだけ残しつつ、髪としてきれいに見えるラインを優先しています。

乾かしただけの状態

縮毛矯正後、まずはアイロン仕上げをせず、乾かしただけの状態を確認しました。

ブリーチ3回履歴のロングヘアを縮毛矯正後に乾かしただけで面と艶が整った状態
乾かしただけの状態。アイロン仕上げ前でも、根元から中間の面が整い、艶が出やすくなりました。

根元の黒髪部分は、最初から強く攻めたわけではありません。

それでも、結果としてかなり自然に整いました。

毛先のブリーチ部分も、パヤつきが落ち着き、全体としてロングヘアの艶が見えやすくなっています。

ブリーチ履歴のあるロングヘアを分けて内側まで縮毛矯正後の艶を確認している状態
内側の確認。根元から毛先まで、体力差のある部分を無理なくつなげることを意識しました。

縮毛矯正をしたらカラーができなくなる?

お客様が不安に感じていたことの一つが、今後暗く染める予定がある中で、縮毛矯正をして大丈夫かという点でした。

「縮毛矯正をしたらカラーができなくなる」と聞いて、ためらっていた部分もあったと思います。

結論から言うと、縮毛矯正をした髪でもカラーはできます。

ただし、何も考えずに同じように染めれば良い、という意味ではありません。

問題になりやすいのは、髪の体力以上に強く薬剤や熱を入れてしまい、髪が硬くなりすぎたり、色を過剰に吸い込みやすい状態になってしまうことです。

そうなると、暗く染めた時に必要以上に沈んで見えたり、色ムラが出やすくなることがあります。

だから今回は、今後のカラーも続けられる余地を残すために、強く効かせすぎないことを大切にしました。

縮毛矯正後にカラーができるかどうかは、「縮毛矯正をしたかどうか」だけで決まるのではなく、どれくらい髪の体力を残して施術できているかで変わります。

仕上がり

仕上がりは、ロングの面が整い、毛先まで自然にまとまりました。

ブリーチ履歴のあるロングヘアを極み縮毛矯正で艶とまとまりが出るように整えた仕上がり近接
仕上がり近接。ブリーチ部分も、パヤつきが落ち着いて艶が見えやすくなりました。

今回の大きなポイントは、アイロンで作り込んだ仕上がりではなく、乾かしただけの段階で状態がかなり整っていたことです。

クセで髪の面が乱れていると、髪は実際以上に傷んで見えることがあります。

クセが整うことで、もともと髪が持っている艶やまとまりが見えやすくなる場合があります。

家で気をつけてほしいこと

施術後は、12時間ほど水に濡らさないようにお伝えしました。

もし汗や雨で濡れてしまった場合は、早めにしっかり乾かしてください。

ブリーチ履歴がある髪は、施術後も毎日の扱い方がとても大切です。

特に大切なのは、シャンプーとトリートメントです。

アウトバスやミスト、オイルも役立ちますが、まずは毎日洗うもの・毎日つけるものを髪の状態に合わせることが、長くきれいに保つ土台になります。

また、アイロンを使う場合は、強く挟みすぎないこと、高温を長く当てすぎないことを意識してください。

髪をきれいに見せるためのアイロンが、使い方によっては次回の施術リスクを上げてしまうこともあります。

次回の目安

今回のようなロングヘアの場合、縮毛矯正はすぐに繰り返す必要はありません。

状態が安定していれば、次回の縮毛矯正は約1年後を目安に相談で良いと思います。

ただし、毛先のブリーチ部分は今後も乾燥や絡まりが出やすい部分です。

2ヶ月前後でトリートメントメンテナンスを入れるか、少しずつ毛先を整えながら、ブリーチで弱った部分を入れ替えていくのがおすすめです。

今後暗く染める場合は、ブリーチ部分の色の入り方・抜け方を見ながら、慎重に薬剤を選びます。

まとめ

今回の症例は、ブリーチ3回・カラー多数のロングヘアを、極-KIWAMI-縮毛矯正で整えた症例です。

ポイントは、

  • ブリーチ毛だから一律に無理と決めつけない
  • 根元の黒髪ではなく、毛先の一番弱い部分に合わせる
  • 弱酸性〜低負担の薬剤とケラチン補強で安全側に設計する
  • 限界の毛先は薬剤ではなくカットで整理する
  • 今後のカラー予定まで考えて、強く効かせすぎない

ブリーチ履歴がある髪でも、状態によっては縮毛矯正で扱いやすく整えられる場合があります。

ただし、髪の体力差を見ずに強く伸ばすのは危険です。

HairUnknownでは、できるかどうかを一律で決めるのではなく、髪を見て、今できること・避けた方がいいことを一緒に考えます。

ブリーチ履歴がある髪で、縮毛矯正を迷っている方へ

ブリーチ毛でも縮毛矯正ができる場合はあります。ただし、髪の体力・履歴・濡らした時の反応によって判断は変わります。無理に施術するのではなく、まず今の髪にできることを一緒に確認しましょう。