「何度縮毛矯正をしても、癖が伸びない」
「やり直しても、また同じだった」
今回ご来店いただいたお客様は、ご本人のお話では、約1年間にやり直しを含め5回程度の縮毛矯正を受けても、満足できる仕上がりにならない状態が続いていました。
それでも諦めず、ツインブラシやロールブラシ、アイロンの使い方まで勉強し、ご自身で何とか髪を扱ってこられたそうです。
そして今回、HairUnknown(ヘアー アンノウン)で髪の状態を一から確認し、縮毛矯正をさせていただきました。
結果として、今回1回の施術で、根元や内側に残っていた強いうねりと膨らみは大きく改善しました。
では、なぜ今まで伸びにくかった髪が、今回はここまで変わったのか。僕が髪を見て感じたのは、単純に「癖が強いから」ではありませんでした。
約1年間、満足できる状態にならなかった背景
お客様は、以前には長い間、比較的安定して縮毛矯正を受けられていた時期もあったそうです。そのため、もともと「縮毛矯正ができない髪」だったわけではありません。
ところが、その後は施術を受けても気になる部分の癖が残り、やり直しをしても思うような状態にならないことが続きました。「次はうまくいくかもしれない」と通いながら、ご自身でもホームケアや乾かし方を学び、毎日できることを続けてこられました。
それでも扱いにくさが解決しなければ、「自分の髪質が悪いのでは」と考えてしまうのも無理はありません。だからこそ今回は、過去の回数だけで判断せず、現在の髪を部位ごとに見直すところから始めました。
ご来店時の状態
乾いた状態では、全体の膨らみ、表面の細かな乱れ、中間から毛先のまとまりにくさがありました。

表面だけでは状態を判断できないため、髪をめくって内側も確認します。特に前髪・顔まわり・根元・内側に強い癖があり、内側では根元から大きなうねりが残っていました。

濡らして分かった、もう一つの問題
乾いている時の見た目だけでは、癖の強さや、以前に施術された部分の状態を十分に判断できません。そこで一度髪を濡らし、うねりの出方、手触り、弾力、伸び方や戻り方を確認しました。

新しく伸びた根元には、癖を伸ばすための力が必要です。一方、以前に縮毛矯正を受けた中間から毛先には、カサつき、引っかかり、弾力の低下、独特な硬さがありました。特に後頭部の一部には、強いダメージが残っていました。
さらに、同じ場所でも細く弱い毛と、比較的太く強い毛が混ざっています。写真だけでダメージの原因や程度を決めつけることはできませんが、濡らした時に伸びて戻りにくい部分もありました。こうした反応は、これから加える薬剤や熱に髪がどこまで耐えられるかを考える大切な手がかりになります。
つまり、同じ一人の髪の中に「しっかり反応させたい強い新生部」と「これ以上の負担を抑えたい既矯正部」が混在していたのです。
癖が強いから、全体に強い薬を使えばよいわけではありません
癖を伸ばすための力が足りなければ、うねりが残ることがあります。しかし、伸びなかったからと全体へ強い薬を使えば、すでに弱っている部分へさらに負担を重ねる可能性があります。
大切なのは、どれだけ癖が強いかと、その髪がどれだけ施術に耐えられるかを、分けて考えることです。
今回は、強い根元や前髪・顔まわりと、体力が低下した既矯正部分を同じ条件で扱いませんでした。部位ごとの癖の強さと毛髪体力を見ながら、必要なところには必要な働きを確保し、弱っているところは負担を抑えます。途中でも髪の反応を確認し、必要に応じて設定を変えました。
最初から最後まで一つの強さで進めるのではなく、弱い部分を安全側に置きながら、反応が足りない強い部分だけを調整します。薬剤だけを強くしたり、熱だけで無理に伸ばしたりするのではなく、それぞれの工程が担う役割を分けました。今回のように履歴が重なった髪では、「何をするか」と同じくらい「どこにはしないか」も重要です。
細かな薬剤名や数字より、今回重要だったのは、髪の中にある違いを見分け、一律に施術しなかったことです。
施術後、まず手で乾かした状態
縮毛矯正の工程では、髪の状態に合わせて必要なアイロン処理を行っています。その工程を終えたあと、まずは仕上げのアイロンで形を作り込む前に、手で乾かして状態を確認しました。
この段階で、来店時に見られた大きなうねりや膨らみはここまで収まっています。
仕上げで表面だけを整えた写真ではなく、日常に近い乾かし方でどこまで収まるかを見るための確認です。根元から毛先までが同じ状態になったという意味ではありませんが、全体のシルエットが落ち着き、内側の大きなうねりも変化していることが分かります。

内側と根元も確認します
全体が整って見えても、内側に癖が残れば、日常では膨らみや扱いにくさが出やすくなります。Afterでも髪を分け取り、根元から内側の状態を確認しました。

最終仕上げと、これから整えていく部分
手で乾かした状態を確認したあと、全体の艶とまとまりを整えて仕上げました。

今回1回の施術で、長く悩んでいた癖と膨らみは大きく改善し、お客様にも喜んでいただけました。ただし、すでに傷んでいた髪まで元通りになったわけではありません。
今回改善できたのは、現在の髪が耐えられる範囲を見極めながら、残っていた癖を整えた部分です。手触りや艶が良く見えても、過去の施術で失われた髪の体力そのものが回復したとは考えません。ここを同じものとして扱わないことが、次の施術でさらに負担を重ねないために重要です。
後頭部の一部には既存ダメージが残っています。一度にすべて切るとレイヤーが高くなり、全体のデザインを崩してしまうため、今後半年程度を目安に、少しずつカットしながら弱った部分を入れ替えていく方針です。
HairUnknownでは、
- 今回の施術で改善できること
- 今後のケアやカットで整えていくこと
- 現時点では無理にしないこと
を分けて考えます。縮毛矯正・髪質改善は、見た目を一度整えるだけでなく、その後も髪を扱いやすく保てるかまで含めた判断が大切です。
同じように悩んでいる方へ
何度やってもうまくいかなかった。
もう自分の髪では無理なのかもしれない。
もし今そう思っている方がいたら、今回のお客様のようなケースもあることを知っていただきたいです。
もちろん、すべての髪を一度で同じようにできるわけではありません。すでに傷んだ髪を元通りにすることもできません。
でも、「自分の髪質だから仕方ない」と決める前に、なぜ今こうなっているのかを一度きちんと見てみる。
そこからできることは、まだあるかもしれません。
HairUnknownでは、今できること、時間をかけて整えていくこと、今はやらない方がいいことまで含めて、一緒に考えます。縮毛矯正で何度も悩んできた方こそ、まずはご相談ください。
よくある質問
縮毛矯正を何度しても癖が伸びないのは、髪質が原因ですか?
髪質だけが原因とは限りません。癖の強さ、部位ごとの差、過去に施術した部分の状態などが重なっていることがあります。どこに癖が残り、どこが弱っているのかを分けて確認することが大切です。
強いくせ毛には、強い薬を使えば伸びますか?
単純に強くすればよいとは限りません。癖を伸ばすために必要な力と、髪が耐えられる力の両方を見て、部位ごとに施術を考える必要があります。
縮毛矯正のやり直しを繰り返しても大丈夫ですか?
短期間のやり直しは、施術済みの部分へ負担を重ねる可能性があります。すぐにかけ直す前に、癖が残る場所と髪の体力を確認してください。
一度傷んだ髪は、縮毛矯正で元に戻りますか?
健康な髪へ完全に戻るわけではありません。癖や膨らみを整えられる場合はありますが、既存ダメージはケアとカットで段階的に入れ替えていく必要があります。
次の縮毛矯正までは、どのくらい期間をあけますか?
髪の状態や癖の強さで変わります。今回のお客様には、全体は理想として約4か月あけ、前髪や顔まわりが2〜3か月で扱いにくくなった場合は、部分施術も含めて相談していただくようお伝えしました。
縮毛矯正で何度も悩んできた方へ
「自分の髪でもできるのか」
「過去に何度かやり直しているけれど、また縮毛矯正をして大丈夫なのか」
そんな不安がある場合は、これまでの施術履歴も含めてお知らせください。
すぐに施術することを前提にせず、まず現在の髪を見て、
- 今できること
- 時間をかけて整えていくこと
- 今はやらない方がいいこと
まで含めて一緒に考えます。
現在、公開済みの相談専用URLはないため、事前に伝えたいことがある方は、Hot Pepper Beautyからご予約のうえ、予約時の備考欄に現在のお悩みや施術履歴をご記入ください。
