今回のお客様は、強いクセと毛量でボブが広がりやすくなっていたお客様です。
伸びてきたことで全体が重くなり、表面はボサッと見えやすく、内側のうねりも出ていました。
ご希望は「短くしたい」。ただし、刈り上げるようなショートではなく、ボブ寄りの短めスタイルです。
今回大切だったのは、ただ短くすることではなく、強いクセ・多毛・縮毛矯正の持ちを考えながら、短めボブとして収まりやすい形にすることでした。

施術前の状態
施術前は、後ろから見た時に表面のパヤつきと全体の広がりがありました。

長さが伸びたことで重さはありますが、内側のクセと上からかぶさる毛がうまくなじまず、形が決まりにくい状態です。
こういう場合、ただ量をたくさん取れば良いわけではありません。
量を取りすぎると、短い毛が増えて手触りがザラつきやすくなり、縮毛矯正の持ちも悪く見えやすくなります。
内側には強いうねりがありました
表面をめくって内側を確認すると、根元からうねりが出ていました。

短めボブでは、この内側のクセがとても重要です。
襟足や耳後ろ、内側の根元が動くと、乾かした時に首元が膨らんだり、毛先が跳ねたりしやすくなります。
特に今回は、ショートではなくボブとして残す設計なので、内側の収まりを見ながら進める必要がありました。
濡らすとクセの動きがより分かります
髪は乾いている時だけでは、クセの強さや動き方が分かりにくいことがあります。

濡らして確認すると、根元から中間にかけて波状のクセが見えました。
このクセをそのまま残して短く切ると、短くなった分だけ動きが出やすくなります。
だからこそ、今回はカットだけで形を作るのではなく、縮毛矯正で土台を整えた上で、短めボブに切っていきました。
短くする時ほど、すきすぎに注意します
毛量が多い方は、どうしても「量をしっかり取りたい」と感じやすいです。
もちろん、重さを減らすことは必要です。
ただ、縮毛矯正をしている髪で量を取りすぎると、短い毛が増えてしまいます。
短い毛はクセが戻った時に浮きやすく、表面のパヤつきやザラつきとして見えやすくなります。
そのため今回は、まず長さを少し残してカットし、毛量調整で短くなる分も考えながら、最後に全体のバランスを整えています。
乾かしただけの状態
縮毛矯正後、まずは乾かしただけの状態を確認しました。

内側のうねりによる広がりが落ち着き、ボブとして面が出やすくなりました。
この時点で、来店時よりもかなり収まりやすい状態になっています。
ただし、短い毛や既にあるパヤつきが完全になくなるわけではありません。
縮毛矯正は、髪を新品に戻す施術ではなく、今ある髪の状態の中で扱いやすく整える施術です。
仕上げ後の短めボブ
最後に軽くアイロンを通し、オイルで仕上げました。

首元に収まりやすく、短めでも広がりすぎないボブになりました。
短くした分、手が届きやすくなり、日々のアイロンやドライヤーもやりやすくなると思います。
一方で、結べない長さになるため、伸びてきた時の襟足の跳ねや内側のクセは次回確認が必要です。
ホームケアはまずシャンプーから
今回のような髪は、サロンで整えた後のホームケアも大切です。
特に見直したいのは、まずシャンプーです。
髪は毎日洗うため、シャンプーの影響を受けやすいです。
トリートメントやオイルを足す前に、まず髪を傷ませにくいシャンプーに変えるだけでも、数ヶ月後の状態が変わりやすくなります。
ただし、ホームケアは1回だけ使って判断するものではありません。
続けられる予算の中で、半年から1年くらい使えるものを選ぶことが大切です。
短めボブの自宅での扱い方
乾かす時は、毛先を下からあおるより、上から下へ風を当てることを意識します。
毛先が散ると、せっかく整えた面が乱れやすくなります。
アイロンを使う場合は、後ろを挟みやすい薄め・細めのプレートがおすすめです。
強く挟んで伸ばすより、表面と毛先を軽く通すくらいで十分です。
最後にオイルを少量つけると、毛先のカサつきと表面のパヤつきが落ち着きやすくなります。
次回の目安
次回は、1ヶ月前後で前髪・毛先・襟足を少し整えるのも良いと思います。
特に短めボブは、伸びてきた時に襟足や耳後ろのクセが気になりやすいです。
次回は、
- 根元のクセがどれくらい出ているか
- 襟足が跳ねていないか
- 量感が重くなりすぎていないか
- すきすぎによるザラつきが出ていないか
- シャンプーを変えた後の髪の状態
を見ながら調整します。
まとめ
今回の症例は、強いクセと多毛で広がりやすい髪を、縮毛矯正とカットで短めボブに整えた症例です。
ポイントは、
- ショートではなく、ボブ寄りの短めスタイルにする
- 内側の強いうねりを確認してから設計する
- 量を取りすぎず、縮毛矯正の持ちと手触りを守る
- 乾かしただけでの収まりを確認する
- 仕上げアイロンとホームケアでさらに扱いやすくする
強いクセや多毛で広がる髪は、短くすれば必ず楽になるわけではありません。
短くするほどクセの動きが出やすい部分もあります。
だからこそ、クセの強さ、毛量、縮毛矯正の履歴、自宅でできるケアを合わせて考えることが大切です。
強いクセ・多毛でボブが広がる方へ
ただ短くするだけではなく、クセの出方、毛量、縮毛矯正の履歴を見ながら、扱いやすい長さと量感を一緒に考えます。短めボブにしたいけれど広がりが不安な方は、一度ご相談ください。
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