今回のお客様は、細く柔らかい黒髪ロングで、表面のパヤつきと中間〜毛先のまとまりにくさを気にされていたお客様です。
最初のご相談は、「トリートメントで整えるのが良いのか、縮毛矯正が自分に合っているのか見てほしい」という内容でした。
髪を見た時に大切なのは、パヤパヤして見える原因が、ダメージなのか、クセなのか、それとも短い毛や日々のアイロン・ドライヤーの影響なのかを分けて考えることです。
今回は、濡らして確認すると内側に細かいワッフル状のクセが出ていたため、トリートメントだけではなく、縮毛矯正で髪の面を整える方が合いやすいと判断しました。

施術前の状態
施術前は、後ろから見ると表面に細かいパヤつきがあり、中間から毛先にかけて少しうねりと広がりが出ていました。

前日にカールドライヤーで毛先を巻いていた影響もあり、毛先には少し動きが残っていました。
ただ、毛先だけの問題ではなく、表面の細かい毛や内側のクセによって髪の面が乱れ、光がきれいに反射しにくくなっている印象でした。
髪が汚いわけではなく、クセや細かいうねりで、もともとのきれいさが見えにくくなっている場合があります。
トリートメントだけで良い髪か、縮毛矯正が必要な髪か
今回の大きなポイントは、最初から縮毛矯正と決めつけないことでした。
トリートメントで整う髪もあります。
一方で、クセが原因で髪の面が乱れている場合は、トリートメントをしても一時的な手触りは良くなりますが、乾かした時のパヤつきやうねりは残りやすいです。
このお客様の場合、乾いている時は大きなクセに見えにくいのですが、濡らすと内側に細かい波状の動きが出ました。

この状態を見ると、表面のパヤつきはダメージだけではなく、クセの影響も大きいと考えられます。
内側にはワッフル状の細かいクセがありました
表面をめくって内側を見ると、根元付近から細かく波打つようなクセがありました。

こういう細かいクセは、強い大きなうねりのようには見えないこともあります。
でも、髪全体に出ると表面がパヤパヤして見えたり、艶が出にくくなったりします。
「髪が傷んでいるから広がる」と思っていた方でも、実はクセが原因でそう見えていることがあります。
細く柔らかい髪は、強い薬剤で攻めない
今回の髪は、細く柔らかく、濡れるとさらにデリケートになりやすい状態でした。
そのため、強い薬剤で一気に伸ばすのではなく、一番弱い毛に合わせて薬剤を作ることを大切にしています。
髪の中には、しっかりした毛もあれば、短くて柔らかい毛、白髪のように硬い毛も混ざっています。
硬い毛に合わせて薬剤を強くしすぎると、柔らかい毛に負担がかかりすぎます。
今回は、ケラチンをしっかり混ぜた低負担の薬剤設計で、自然なストレートと艶を狙いました。
アイロンも熱を置きすぎないように
縮毛矯正は薬剤だけでなく、アイロン工程も大切です。
細く柔らかい髪に強い熱を長く当てると、熱による負担が出やすくなります。
今回は、しっかり熱を置いて潰すのではなく、必要な部分にさっと通すようにして、熱焼けを防ぐように進めました。
まっすぐすぎる硬い仕上がりではなく、自然に落ちるロングストレートを目指しています。
乾かしただけの状態
縮毛矯正後、まずはアイロン仕上げをする前に、乾かしただけの状態を確認しました。

この時点で、表面のパヤつきがかなり落ち着き、黒髪の艶が見えやすくなっています。
乾かしただけでここまで変化が出たので、今回のパヤつきはクセ由来の部分が大きかったと考えられます。
ただし、毛先の短い毛や既にあるダメージが完全になくなるわけではありません。
縮毛矯正は髪を新品に戻す施術ではなく、今ある髪の状態の中で、クセを整えて扱いやすくする施術です。
仕上げ後の艶感
最後に軽くアイロンを通し、仕上げ剤で整えました。

黒髪ロングは、髪の面が整うと艶がとても分かりやすく出ます。
今回は、細かいクセで隠れていた本来の艶が見えやすくなり、触り心地もかなり柔らかく仕上がりました。
仕上げで強く作り込んだ艶だけではなく、乾かしただけの時点で面が整っていたことが大切です。
家で気をつけてほしいこと
施術当日は、できれば10時間ほど水に濡らさないようにお伝えしました。
もし汗をかいたり、髪が濡れてしまった場合は、早めにしっかり乾かしてください。
普段アイロンを使う場合は、ギュッと強く挟まないことが大切です。
ヘアビューロンのような家庭用アイロンを使う場合も、まずは160℃くらいを目安に、軽く挟んでスーッと通すイメージで十分です。
また、柔らかい髪は重いオイルをつけすぎるとベタついたり、質感が重く見えたりすることがあります。
シャンプー、トリートメント、軽めのオイルを中心に、続けやすいホームケアで維持していくのがおすすめです。
次回の目安
長さを大きく切らずにロングを保つ場合、縮毛矯正はすぐに繰り返す必要はありません。
根元のクセの出方や、湿気の季節の扱いやすさを見ながら、長さを維持できる場合は次回の縮毛矯正は約1年後を目安に相談で良いと思います。
一方で、毛先の手触りや乾燥が気になってきた場合は、1〜2ヶ月後にトリートメントメンテナンスを入れるのも選択肢です。
次回は、
- 根元の新しく伸びたクセ
- 内側の細かいワッフル状のクセ
- 表面のパヤつき
- 毛先の乾燥や短い毛の見え方
- 自宅でのアイロン温度と使い方
を確認しながら、必要なメニューを決めていきます。
まとめ
今回の症例は、細く柔らかい黒髪ロングのパヤつきとまとまりにくさを、縮毛矯正で整えた症例です。
ポイントは、
- トリートメントで良い髪か、縮毛矯正が必要な髪かを最初に見極める
- 乾いた状態だけでなく、濡らして内側のクセを確認する
- 細く柔らかい髪は、強い薬剤で攻めすぎない
- 硬い白髪ではなく、一番弱い毛に薬剤を合わせる
- 乾かしただけで面と艶が出るかを確認する
パヤパヤして見える髪は、すべてがダメージとは限りません。
クセや細かいうねりで髪の面が乱れているだけなら、縮毛矯正で本来の艶が見えやすくなることがあります。
ただし、髪が細く柔らかい方ほど、薬剤選定とアイロンワークは慎重に行う必要があります。
トリートメントか縮毛矯正か迷っている方へ
パヤつきや広がりの原因がダメージなのか、クセなのかで必要なメニューは変わります。細く柔らかい髪でも、状態を見ながら薬剤と熱を調整することで、自然な艶髪を目指せる場合があります。一度ご相談ください。
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